竜峡小梅の蜜漬け
2007-6-13
6月の始め、飯田市竜丘の下平長一さんの梅畑では、南信州特産の「竜峡小梅」の収穫におわれていました。
1粒5gほどと小さい梅を、傷がつかないように一粒ひとつぶ丁寧にで採ってゆきますが、
「今年は5月11日に雹が降り、傷のついたのが多い」と下平さんは悲しいがります。
竜峡小梅は種が小さく果肉が厚く、実がしっかりと硬い梅で
カリカリした食感が楽しめる梅漬けなどにどにすることが多い梅ですが、
双松庵唯七は御菓子の原料に加工します。
私たちの工場で受け入れた梅は
ていねいに洗い、一粒一粒へたをとりながら、汚れ、傷がないか選別、
きれいな水にさらして、酢抜き(アク抜き)をします。
アク抜きをした梅をビンに詰め、蜜漬けますが、梅のアクはその時々の梅で異なります。
アクの残り具合が製品の出来に大きく影響し、その見極めが難しいことから、職人さんの経験と勘がたよりです。
今年漬けた梅は静かに熟成を重ね、
やわらかく、まろやかな蜜梅になり、
来年、『信濃涼果』などのお菓子に使われます。
梅は整腸作用、健胃作用、二日酔い回復、疲労回復に効果があるクエン酸などを豊富に含んでいて、健康面でも期待がもてます。
投稿者:todaya