唯七だより
2009-6-23
唯七農園では可愛い夏ソバの芽が出ました!
ソバ畑の様子
でもこのソバの芽、種を播いた訳ではないんです。
昨年落ちてしまったそばの実が勝手に発芽したものなのです。
驚くべきソバの生命力に感服しますね。
本来唯七農園のソバは、8月に種を捲き、10月頃に収穫をします。
現在発芽しているソバ達は耕されてしまうので、少し可哀相ですが
美味しいソバのためには仕方ありません。
けれど、可愛く元気に発芽した姿は心和むひと時をくれました。
この蕎麦を使った商品に「みすずかる」という和菓子があります。
蕎麦粉を練りこんだ生地に鬼ぐるみの入った手亡豆の餡を包んだ胡桃まんじゅう。
「みすずかる」とは何のこと?どういう意味?
と思われる方もいらっしゃると思います。
もちろんちゃんと意味があります!
実は「みすずかる」とは信濃にかかる枕詞なのです。
それ故、「みすず」と名がつくものは信州にゆかりがあるものが多いんですね。
双松庵唯七の「みすずかる」は”信州を代表する産物のそば、鬼胡桃を使った素朴な和菓子”を
イメージして命名されました♪
地域に根付いた和菓子を目指す唯七ならではのネーミングなのです☆
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☆お菓子の豆知識☆ 金鍔(きんつば)
2009-6-16
あんこ好きにはたまらない和菓子、金鍔(きんつば)。
金鍔とはあんこを、水でこね薄く伸ばした小麦粉に包み、鉄板で焼いた和菓子です。
でもなぜ「金鍔」という名がついているのかご存じでしょうか?
金鍔は江戸時代中期・将軍徳川綱吉のころ、京都で考案されました。
小豆餡を米粉で包んで焼いた餅が金鍔の始まりとされ、庶民に大変好まれたと言います。
白っぽい色と丸い形が刀の鍔(つば)のようであるかことから、
当時は銀鍔(ぎんつば)と呼ばれていました。
金鍔というと四角い形を想像される方が多いと思いますが、
当時の形は丸かったのです。
双松庵唯七の「御城下金鍔」も昔ながらの丸い形の金鍔です♪
双松庵唯七のまあるい栗入り金鍔 「御城下金鍔」
「金鍔」の「鍔(つば)」とは刀の鍔からきていたのですね。
では「金」とはどこのからきたのでしょうか。
それは、金鍔の製法が後に京都から江戸に伝わると、
「銀よりも金のほうが景気が良い!」
という理由から、名前が「きんつば」に変わったそうです。
また江戸的な工夫も加わって材料も小麦粉に変わりました。
「金鍔」という名は金鍔自信の歴史を体現しているかのような
名前なのですね。
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☆農園日記☆柿の剪定
2009-6-15
唯七のある南信州も先週梅雨入りとなりました!
梅雨の中休みでよく晴れた日☆
唯七農園では柿の剪定が行われています。
気温が27度近くまである暑い中、帽子をかぶり首にタオルを巻いて
剪定を行います。
柿園の地面には切られた柿の葉がびっしり敷きつめられ
まさに「緑のじゅうたん」となっていました。
「こんなに切ってしまうの?」と
少しびっくりしましたが、これもおいしい柿をつくるのに
必要なことなのです。
カメラを向けると
「俺たちなんか撮るより花とかを撮った方がいいんじゃねぇの~」
と汗光る顔でいう龍口さん。
日焼けして真っ黒な顔の笑顔が眩しいです。
農園部 陽気な龍口さん
唯七農園はこんな陽気なおじさん達によって支えられています。
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☆原料豆知識☆【三号・鹿塩の山塩】
2009-6-12
前号に引き続き今号も塩についてご紹介します。
こだわりの素材を使っている唯七。
例にもれず、「塩」についても同じです!
唯七の塩羊羹に使われている塩・「鹿塩(かしお)の山塩」。
この塩はちょっと不思議な塩なのです。
なんと!その名の通り山の中から湧く塩なのです!!
塩というと海のイメージがあるのでちょっと意外ではないでしょうか?
南信州の大鹿村(おおしかむら)の鹿塩(かしお)地区には海水と同じくらい塩辛い水が湧いています。
この塩水を煮詰めて製塩されるのが「鹿塩の山塩」。
鹿塩に湧く塩泉はニガリ分・マグネシウムがほとんどなく、海水より純粋な塩水に近いため
べとつきません。ミネラルも豊富で、なめてもしょっぱさに角がないおいしい塩なのです♪
どうして山奥に塩が湧くのか・・・
それはいまだに分かっていない神秘の塩です・・・
唯七では南信州の素材・「鹿塩の山塩」にこだわり、塩羊羹を作っています。
唯七羊羹「東の山道」はlこちら>>>
双松庵唯七のHPはこちら>>>
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☆原料豆知識☆【二号・海の精】
2009-6-05
原料豆知識・その2はお料理の友、塩についてご紹介します♪
料理には欠かせない調味料「塩」。
しかし「和菓子」と「塩」との結びつきにはあまりピンとこない方が多いかもしれません。
実は!塩と和菓子には重要な結びつきがあるんです。
それは「塩には甘味や素材の旨みを引き出す効果がある」ということです!
お菓子は通常、甘味を主体に酸味や苦味で味覚を作り
塩味は「隠し味」的に使われることがほとんどです。
この「隠し味」が重要なポイント!
砂糖などの甘味を効かせたい場合、塩を少々加えることによって
味の対比効果で塩味が甘味を引き立ててくれるのです♪
この効果によって全体の味も引き締めてくれています。
塩は料理のみならず、和菓子にも欠かせない素材なのです。
双松庵唯七で塩を隠し味に使った商品に「御城下金鍔(ごじょうかきんつば)」があります。
隠し味に塩をいれることによって、餡の甘味を引き出し、より美味しく奥深い味わいに仕立てています。
さらに!
唯七では、「塩」そのものにもこだわりました。
その塩とは「自然海塩 海の精」!!
天然の美味しい塩を探していた唯七のスタッフ。
ふとしたきっかけでこの「海の精」を知り、早速試作してみたところ
とても美味しい金鍔(きんつば)が出来上がったのです♪
ミネラル豊富なこの「海の精」は御城下金鍔(ごじょうかきんつば)に
奥深い風味を与えてくれているのです。
投稿者 todaya |コメント (0)